回転粘度計【生産工程連続監視用】 AV-10
5 (1 評価する)1. 粘度測定の必要性
粘度は食品や化粧品の分野で質感や品質を決める上で、とても大切な役割を担っています。
見た目はもちろんのこと、口に含んだときや肌につけた時のなどの感触は、この粘度が非常に影響しています。
ドレッシングやマヨネーズなども同様で、食品にかけた時などの見た目の美しさにも関与します。
粘度を測ることは品質管理をする上で重要な要素となっています。
2. 生産工程連続監視用回転粘度計とは
AV-10は生産工程中のタンク槽に直接設置し24時間連続で粘度変化をモニタリングする装置です。
特徴として回転軸がリニアモーターと同じように中空に浮いているために壊れにくく、外部から軸に強制的な抵抗があっても装置にダメージがない構造となっています。
例えば、回転している軸を強制的に手で止めても壊れない構造になっています。食品業界、樹脂業界、製薬業界など、多岐にわたる分野での使用が可能です。
3. 特徵
インラインでの粘度変化をリアルタイムに検知
本装置は、従来の研究開発用途の粘度計と違い、研究開発用途はもとより、製造工程においてリアルタイムに粘度管理ができる装置です。
リアルタイムに粘度測定ができることから、制御(PLC等)を介し、安定した製造工程管理に貢献します。
壊れにくい回転機構
従来の回転型粘度計と違い、回転機構に工夫を凝らしているため回転中の軸に抵抗を与えても壊れません。
急激な粘度変化など状況が一変しても駆動トルクに負荷をかけない構造となっております。
※あくまでも故意に衝撃を与えるようなご使用を推奨するものではございません。
レトルトカレーなどサンプル中に固形物がある場合は粘度計の軸が接触することもありますが、そのような場合でも壊れない丈夫な機構です。
小型・軽量・低価格! & 簡易防爆!
製造現場はもちろん研究開発の場面において、さりげなくありながら確実に粘度管理ができます。不活性ガスを陽圧にて流入させることで簡易防爆としてご使用いただけます。
これ1台でMAX30,000cpsの粘度まで安定した粘度測定が可能です。
これ1台でMAX80,000cpsの粘度まで安定した粘度測定が可能です(ロータを変えることにより低粘度から高粘度まで対応可能)。
粘性・材料特性にマッチしたコーンロータを使用することで、どなたでも簡便にご使用いただけます。
※ロータは形状だけでなく、材質のご指定も可能でございます(要お打合せ)
4. 用途
- 顔料・インク
- 化粧品
- 食品・飲料
- 接着剤
- 石油
- セラミックスラリー
- 培養・バイオプロセス
- 電池材料
- 化粧品・医薬品
- コロイド全般
5. 使用例
攪拌槽、めっき槽のリアルタイム粘度モニター
製造現場においてご使用の攪拌槽、培養槽などに場所を取らず、リアルタイム粘度モニターが可能です。リアルタイムに粘度を測定しているため、万が一粘度変動が生じた場合でも制御を介して希釈剤・原料に吐出指示を出し、常時安定した製造を可能にします。
6. スペック
基本構成
本粘度計は本体と検出器に分離・構成されている(写真参照)ので、粘度測定場所での設置が容易です。
検出部には、エアー(窒素)パージ用継ぎ手も取り付けられています。
寸法
制御部 | 210 x 132.5 × 奥行230 |
検出部 | 90×70 奥行き80 (継ぎ手、ロ―タ取り付け部、ケーブルは含みません) |
標準ケーブル長 | 2m ※長さ変更可能 |
使用条件
測定条件 | 連続運転 |
使用温度範囲 | 0~40℃ |
保存温度 | -20℃~60℃ |
性能
測定範囲 | 0~100[dPa・s](φ14×L22 コーン使用時) |
分解能 | 0.1dPa・s |
精度 | ±5%(20℃±5℃の場合) |
出力 | 0~10V F/S(RL1kΩ以上) |
警報出力 | Hi及びLo点 トランジスタシンク出力とする 35V以下、200mA以下 |
計測時回転数 | 1rpm±2% 但し、0.5rpmまで変更可能 |
対電源電圧変動 | ±5%に対し、表示出力変動±1%以下 |
表示 | デジタル4桁 |
電源 | AC100V(-5~+10%) 1A |
管管理者
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